「 用 語 の 説 明 」
太極拳を学ぶ上で、よく目にする言葉です。ふだんの日本語じゃあんまり見かけませんよね。

套路(とうろ)
空手でいうところののこと。套路練習の目的は、基本鍛練、内功、攻防技術の習得などである。
それぞれの套路には、先人の工夫と研究の成果が織り込まれており、独自の拳風を備えている。
 
站椿(たんとう)
拳法の基礎となる体を鍛錬するためのもので、気功法と合わせて行われることから、立禅ともいわれる。
これは、両足または片足に体重をかけた正しい姿勢で静止し、呼吸法の注意を守って行う。下肢も鍛えられる。
●同義語・・・站功、椿功、根元椿、基本功
・放 鬆(ファンソン)
 ゆるめること。リラックス。 鬆(しょう)も同義語である。
・纒絲(てんし)
 ラセン状のねじり。

・捨己従人(しゃきじゅうじん)
 己を捨てて、相手の力に抵抗せず柔らかく動くこと。服従とは意味が違う。
・意・気・神
意とは意識、方向性があり具体的なものである。気とはエネルギーの一種で自然と生じる流れである。神とは精神、波動のようなものと解釈する。
意識すると、勝手に気が流れ、精神の向上につなげる。

似た言葉で、「精・気・神」がある。精は生殖エネルギー、気は活動エネルギー、神は精神エネルギー。
精の生きるという段階から、正しく動いていくと、精神年齢が上がるということである。
それぞれ、違う階層にあるようなものなので同じ視点では理解できない。
(解釈が非常に難しい言葉である。)
・勁(けい)
「勁」は体内の気の流れとそれに合わせて動く内部の運動。
「勁」は「力」と混合されやすいが、両者はまったく別の性格のものである。力は生まれつき持っているものであるのに対し、勁は人為的な訓練によって後天的に会得するものである。
 
・聴勁(ちょうけい)
 相手と触れ合うことなどによって、相手の出方を察知すること。
・化勁(かけい)
 相手の攻撃してくる力を変化(方向をかえる、受け流すなど)させること。
・発勁(はっけい)
 身心を合理的に統一協調させて、一瞬にて発すること。
・練功(れんこう)
練功とは技術の威力を養成する鍛錬のことで、大別して「内功」と「外功」に分けられる。
内功とは、体の内面、内蔵および経絡を気を、練ることによって鍛えるものである。内功によって功力を得ることは長い年月の鍛錬を必要とするが、こうして高めたれた功力は年をとっても衰えないといわれている。
外功とは主に人体の皮膚、筋肉、骨などを鍛えるものである。この鍛錬法である鉄砂掌は、独特の漢方薬を煎じた薬を用いながら、砂袋などをたたき手をきたえるものである。
・架式(かしき)
拳法における姿勢のこと。
架式には、長い間の経験や研究を経て完成されたもので、力学的、生理的にも優れたものである。

・推手(すいしゅ)
太極拳の二人で組んでおこなう練習方法。
攻撃と防御のタイミングを学び、一人でおこなう套路では分からない感覚を補う。
武術で怪我を少なく要旨を学べる手段である。

(ポン)・・・・・相手の力を上方にずらし、相手の重心を浮かせる。
(リー)・・・・・相手の力を後方に受け流しそらせる。
(ジー)・・・・・前方に相手を押したり、飛ばしたりする。
(アン)・・・・・掌(手の平)で下方に押す。

(ツァイ)・・・・・つかみ取る事。
(リィエ)・・・・・相手の力を遮断する事。逆極め。

(チュウ)・・・・・肘打ち。

(カォ)・・・・・肩や背での体当たり。
(ポン)
(ジー) (リー)
(アン)

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